第2回補足資料・データの突き抜け

ダイナミックラッチ2段のフリップフロップを2相ノンオーバーラップクロックで使用する場合、ノンオーバーラップ時間が足りない、もしくはクロックがオーバーラップしてしまうと、以下のようなことが起こります。

正常動作





これはノンオーバーラップ時間が確保できている場合のデータの流れです。タイミングチャートのように、初段のフリップフロップに入ったデータが、1クロックずつ次段のフリップフロップに送られています。

しかし、ノンオーバーラップ時間が足りない場合、もしくはクロックがオーバーラップしてしまうと、以下のような動作となってしまいます。

同じクロック周期内でデータが突き抜けてしまっているのがわかります。正しい場合の波形とはかけ離れたものになります。